金なんぞ要らぬ!

僕が、最近、聞いて気になっている話は、竹中平蔵氏の格差社会に対する提言だ。
竹中氏はこう言った。
① 格差社会は無くならないし、これからも、ますます出てくる。
② 格差を無くすには、みんな平等に貧乏になるか、豊かになった人に頑張ってもらうかしかない。
③ その選択は、当然、後者でしょう。
僕は、この理屈は『豊かになった側からの貧乏な人々に対する考え方』だと思う。
どうも、釈然としない、不愉快さを感じる。
格差社会が生まれてくる元凶、その本質を、いわゆる勝者の慈善行為で隠そうとする感がある。
気持悪い・・・!
社会に適応できるか?できないか?という理由だけで、その人の人生を決定している社会。
それは、もう、社会が人間を選択しているのであり、その社会そのものが悪なのである!
そう考えたときに、この社会を形成している富裕族に注目して、ことを頼もうとするのは愚策である。

以上は、2008/7/12(土)に、私が記したブログ記事『格差は社会悪の産物』だ。ここでは【格差問題の解決を富裕層に頼むは愚策】と書いていたが、実は『格差は富裕資本家が仕組んだ経済政策だった!』というとんでもない事実が浮上してきている。(詳しくはナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』を参照)そうすると、なるほど、竹中平蔵氏のこの発言の意図するところが、よーく見えてくるわけだ。

世の中が不景気だからと言って、金持ちに儲けさせようとしても、俺たちゃ騙されないぞ!
できるだけ質素な生活をして、あんたらの作るものなんぞ、買ってやるものか!
金なんぞ要らぬ!
生活に必要なものは、みんなで作って物々交換すりゃ〜いいんだ!
世のクリエーター達よ!結束せよ!
みんなで、平成ビートニクになろうーぜ!